【実践】ワーキングメモリを鍛える行動習慣 1)
ワーキングメモリは、入ってくる情報を一時的に保持し、それらを処理する脳の機能のことである。
ワーキングメモリには3つのシステムからできている。
1:言語的短期記憶(数,単語,文章など音声で表現される情報の保持)
2:視空間的短期記憶(イメージ,絵,位置情報など視空間的情報の保持)
3:中央実行系(注意の制御や,処理資源の配分といった高次の認知活動を行う)
上記に示すワーキングメモリの機能のおかげで、我々は会話や読み書き、仕事ができている。
まさに超基本的かつ重要な能力である。
ワーキングメモリが弱いと
上述の様にワーキングメモリは、人間の脳の基礎能力であり、その機能低下は日常多くの問題が生じる。
ケアレスミスの増加、ど忘れの増加、集中力の低下、読解力の低下、、、
挙げるときりがない。
ワーキングメモリを鍛える行動 2)
「精神科医 樺沢 紫苑 (著) 絶対にミスをしない人の脳の習慣」では、ワーキングメモリを鍛えるための具体的な9つの方法が示されている。本書に挙げられている9つの行動習慣をもとに具体的な行動プランを作成し、実践する。
睡眠
十分な睡眠(本書での推奨は7時間以上)が必要とのこと。睡眠時間が6時間を切ると認知機能の低下が現れるそう。
運動
運動はワーキングメモリに限らず、注意力、記憶力、学習機能など多くのの脳の働きに効果があるそうだ。
自然に親しむ
ランニングする場合、舗装された道寄りも自然の多いコースや緑豊かなコースを選ぶとより良いそう。
読書
読解力はワーキングメモリの能力と表裏一体。逆に言えば、読書を習慣にすればワーキングメモリを鍛えることができる。
記憶力を使う
新たな単語の記憶を必要とする外国語の習得はワーキングメモリの強化に非常に有効であるそうだ。
暗算
暗算を行う際に、ワーキングメモリに途中の計算結果を保存するというプロセスが生じるため、ワーキングメモリのトレーニングになるのだそう。
料理
料理は複雑なプロセスを同時進行で行うため、ワーキングメモリのトレーニングになるのだそう。
マインドフルネス
ワーキングメモリを鍛えられるだけでなく、ストレスホルモンの抑制効果、前頭葉の活性化、セロトニンの活性化などその効果は多岐にわたるようだ。Google の社内研修にも取り入れられているそう。
参考文系
1)広島大学;児童・生徒のワーキングメモリと学習支援 ワーキングメモリとは、https://home.hiroshima-u.ac.jp/hama8/working_memory.html
2)樺沢 紫苑 (著) 絶対にミスをしない人の脳の習慣
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