【書籍紹介】オプティミストはなぜ成功するか マーティン・セリグマン著

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【書籍紹介】オプティミストはなぜ成功するか

マーティン・セリグマン著

少々難解な部分もあったが、とても良い気づきを与えてくれた。
本書のメッセージの核を端的に書くとすれば、「オプティミストのほうがメリット大きいから、オプティミストになろう。ペシミズム的な思考をしてしまったら、反論を行う訓練を都度行い、思考習慣を変えていこう」という部分であると思う。

オプティミストとペシミストの見分け方

両者の違いは、ある出来事に対する解釈の仕方、「説明スタイル」に現れる。

オプティミストの特徴

オプティミストは、ネガティブな出来事が発生した場合、「環境や相手の気分などが原因で運が悪かっただけ。だから、この様な悪い事はずっとは続かない」と捉える。そのため失敗を素早く受け止め再挑戦ができる。
つまりオプティミストはネガティブな出来事に対して次のような「説明スタイル」を持っている。
一時的:今は一時的に悪いことが起きている。
部分的:たまたま今回は悪いことが起きただけ。
外的 :環境や相手の気分などが原因である。

ペシミストの特徴

一方のペシミストは「私の欠点が招いたことだ。私はいつもこんなだからだめなんだ。私は何をやってもだめだ。」と捉える。そのため失敗を受け入れるのにより多くの時間を要し、自分を攻めることで自信を失い再挑戦が難しくなる。
つまりペシミストはネガティブな出来事に対して次のような「説明スタイル」を持っている。
永久的:この先もずっと悪いことが起き続ける。
普遍的:いつも悪いことが起る。
個人的:自分の欠点が失敗の原因である。

※ただし、ポジティブな出来事に対しては上記の逆になる。
つまり、ポジティブな出来事が起きた場合ペシミストは、「私の力がこのような良いことを招いた。次もきっとうまくできる。」と考える。

オプティミストになるための思考方法

では、ペシミストはどうしたらオプティミストになれるのか?
上記のようなペシミズムな説明スタイルが身についている場合は、ペシミズムな考えが浮かんできたら、すかさずオプティミストの説明スタイルで反論を行わなければならない。

「いやいや、今回は環境が悪かったんだ。次はうまくいくだろう!!」
「いやいや、私の頑張りがあったからうまく行ったんだ。次も頑張ればうまくいきそうだ!!」
というようにである。

まとめ

★良い出来事に対しては、以下の説明スタイルで考える。
永続的、 普遍的、 個人的
○俺はとっても努力家だから、今回も成功できたし、今後もきっと上手くいく。
✕今回はたまたま同僚が力を貸してくれただけで、次はうまく行かないかもしれない。

★悪い出来事に対しては、以下の説明スタイルで考える。
一時的、部分的、外的
○今は相場が悪いからうまく行かなかった。けど次第に良くなって行くから問題ない。
✕俺は投資能力が低く、チャンスもつかめないから、きっとこの先の人生もずっと失敗し続ける。

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